僕が初めて東京に降り立った時の話。
この音が聞こえた。
地元の仲間数人と、初めて原宿に来た。
初めて山手線に乗った。
人の多さに目眩がした。
慣れた足取りの都会人に憧れた。
仲間達と混み合う電車の中で、
横一列に並んだ田舎者達は、
伝言ゲームの様に隣の仲間に伝える。
「次の駅は渋谷だから降りるよ」
左隣の仲間から聞いた話を
右隣の仲間に耳打ちした。
そんな僕を見た乗客のクスクスと嘲笑う顔。
たまらなく恥ずかしかった。
あれから何年経ったいま、
いまでも電車は乗り慣れない。
今でも講習や勉強会、
会議やコンテストなどで、
山手線を利用することがたまにある。
あの頃を思い出す。
懐かしくも眩しい青春時代。
今でも大切にしてる気持ち。
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